EP9301は、多数のエントリ・レベルの民生用及び産業用電子製品向けに最適に設計された高性能かつ低価帯のARM9プロセッサです。
EP9301は、Linux®、Windows® CE、及びその他のエンベディッド・オペレーティング・システムをサポートするメモリ・マネージメント・ユニット(MMU)付き、166MHz ARM920Tプロセッサが内蔵されています。ARM920Tの5段階パイプライン構成の32ビット・マイクロコントローラ・アーキテクチャによって低電力、高性能を実現しています。
16KBの命令キャッシュと16KBのデータ・キャッシュによって、実行中のプログラムやデータはゼロ・サイクル待ち時間となります。或いは、意図的にキャッシュ・アウトをロックすることによって、重要な命令及びデータに待ち時間なくアクセスできることも保証します。命令メモリのサイズが制限されているアプリケーションのためには、ARM920Tの圧縮したThumb命令によって、スペースを有効利用でき、最大限に外部命令メモリを活用することが出来ます。
ARM920Tコアは、MaverickCrunchコプロセッサにより拡張されます。このコプロセッサは、ARM920Tの倍精度整数及び浮動小数点演算能力を大幅に強化します。それによって、デジタル・オーデイオやビデオのエンコーディング、イーサネットのデータの処理、その他の数値演算、そしてデータ処理時に優れたスピードを発揮します。
MaverickKey™ハードウェア・プログラムされたIDは、ウェブ・コンテンツやネット取引の安全性に関する懸念に対して、最適なソリューションを提供します。MaverickKeyは、OEMメーカーに、SDMI(デジタル音楽著作権保護)やその他のデジタル・ライト・マネージメント機器で設定されるような特別なハードウェアIDを使用する方式を提供します。
EP9301に、1/10/100Mbpの高性能イーサネット・メディア・アクセス・コントローラ(MAC)と共に、SPI、AC’97及びI²Sオーディオへの外部インターフェースが搭載されています。また、12Mbpsで作動する2ポートUSB2.0フルスピード・ホスト(OHCI)、2個のUART及びアナログ電圧測定A/Dコンバータも組み込まれています。
ARM920Tコアは、1.8 V からの電源で作動します。入力/出力(I/O) は3.3 V の電源で、100mW~675mW(速度依存)の電力を消費します。
デジタル・メディア・サーバーやジュークボックス、テレマティック・コントロール・システム、シン・クライアント、セットトップ・ボックス、POSターミナル、産業用コントロール、バイオメトリック・セキュリティ・システム、及びGPSデバイスなどの設計者にとって、EP9301の集積されたアーキテクチャと最新の機能は、大変有効なものとなるでしょう。実際には、EP9301の広範囲の周辺インターフェースによって、上記以外の多数のアプリケーションに応用出来ます。そして設計者は単一のプラットフォームを設計するだけで、広範囲の周辺インターフェースの使用構成を変えることにより、複数の最終製品を差別化でき、製品開発の費用が削減されると同時に、市場投入までの所要時間も短縮されます。
| Part | Processor Speed (MHz) | Cache Data/Code | Ethernet MAC | PCMCIA Device | IDE/IF | USB Hosts | Display I/F | Graphics Engine | Math Crunch Engine | Touch/ADC | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| EP9301 | 166 | 16 K/16 K | ![]() |
— | — | 2 | — | — | — | 5 ADC | 208 TQFP |