1999年6月8日
シーラス・ロジック(本社:米国カリフォルニア州フリーモント、社長兼CEO:デヴィッド・フレンチ)は、パーソナル・デジタル・オーディオ・プレイヤとインターネット・オーディオ再生に特化して設計された新しいチップ「EP7209」を発表した。
新しいデジタル・オーディオ・シリコン・ソリューションは、関心の高まっているMP3規格を始め、多くのインターネット圧縮オーディオ規格(Microsoft Audioなど)をサポートする業界唯一のチップである。EP7209はシーラス・ロジックのエンベディッドARMプロセッサ技術を活用し、低消費電力のICパッケージで優れたオーディオ・プロセッシングを実現する。高機能化により、製造コストの削減、インターネット・オーディオ・デバイスの開発期間の短縮化を支援できる。
EP7209は急成長しているMP3デジタル・オーディオ・プレイヤ市場をターゲットにしている。またARMプロセッサ・コアがプログラマブルである利点により、市場の変化にしたがい新しいデジタル・オーディオ規格に対応することも可能である。現在のところ、弊社のシステム・オン・チップ技術を採用したMP3プレイヤは今年のクリスマスシーズン前に販売される予定である。
デジタル・オーディオ・プレイヤ(消費者がインターネットから音楽をフラッシュROMに直接ダウンロードし再生できる)市場規模は、1999年に100万ユニットに達すると予想されている。EP7209により、メーカは製造コストを削減し、新しいプレイヤを短期間で設計できる。
シーラス・ロジックのエンベディット・プロセッサ部門担当副社長兼ゼネラル・マネージャ、マシュー・ペリーは次のように語っている。「MP3システム・オン・チップは、シーラス・ロジックのASSP(applications-specific standard product)戦略の一環で、小売価格が150ドルから300ドルまでの価格帯でバッテリとLCDを備える製品(パーソナル・データ・アシスタント、GPS、e-ブック、インターネット・オーディオ・プレイヤ等)には非常に優れたソリューションを提供できる」
超低電力消費設計
ARMプロセッサ・ベース・システムと超低電力消費設計における技術ノウハウにより、携帯用ハンドヘルド・デバイス用ICを3世代にわたって開発しており、その実績からARMアーキテクチャが本来備えている電力消費効率をさらに向上させる設計技術力を会得している。
例えばEP7209のチップ構造では、他社のマルチ・チップ・ソリューションと比較して50%バッテリ寿命を延ばし消費電力を節約するため、バッテリ駆動の情報家電にとってメリットである。またEP7209はARM720TDMIロジック・コアを使用し、使用頻度が最も高い命令を32ビットから16ビットに縮小するARM Thumb命令セットを活用してコード密度を高め、システムの処理速度を高速化できる。EP7209はARMアーキテクチャの技術を活用し拡張することにより、コア・アプリケーション(デジタル・オーディオ・プロセッシング)の他、追加機能も処理できる大きなプロセッシング・パワーを備える。
柔軟な設計
EP7209はプログラマブル・アーキテクチャを特長とし、設計エンジニアが付加機能で製品の差別化をはかることができる。IP資産を利用し、コストの削減と開発期間の短縮化を達成できる。例えば別のオーディオ圧縮規格をサポートするために修正したり、カスタマー独自の機能をインプリメントする等でも新しいシリコンをつくる必要がない。
優れたパフォーマンス
EP7209は74MHzで動作し、2.5ボルトで180ミリワットという極めて低い消費電力である。インテル社の100-MHz 「Pentium」ベースPCのパフォーマンスに十分敵する処理速度である。ARMコアは、本格的なDSP(Digital Signal Processor)のプロセッシング・スループットを実現し、インターネット・オーディオ・プロセッシングに必要なプロセッシング・パワーはチップ能力の半分にすぎない。デジタル・オーディオ・プレイヤのメーカは25 MIPSまでを他の機能を付帯できるため製品の差別化を図れ、激変する市場で競争力をもてる。
豊富なオーディオ機能セット
EP7209はサウンド品質に関与する多くの重要機能(デジタル・バス、最高音部制御と音量制御、低電力消費の再生モードのほか、グラフィック・イコライザ、スペクトラム・アナライザ表示、グラフィック・レベル計器の諸機能など)を備えている。EP7209はオーディオ出力を処理しつつ一般的な音響効果を実現する点でも優れている。さらに、大型(4 Kバイト)の液晶ディスプレイのサポート、並列ダウンロード・インタフェース、およびオプションのデジタル・ファイル転送用irDAのサポートなど、パーソナル・デジタル・オーディオ・プレイヤや他の情報端末家電デバイスの設計を増強する諸機能も備えている。
System-on-Chip Expertise
The EP7209 adds to Cirrus Logic's growing portfolio of system-on-chip solutions that combine proprietary IP with an ARM logic core. Another example is Cirrus Logic's ARM-based 7110, which was used in the ultra low-power handheld computer, the Psion Series 5. In addition to several generations of portable handheld devices, Cirrus Logic has also pioneered the use of ARM processor for mass storage devices with its 3Ci system-on-chip for hard disk drive electronics. Winner of the EDN 1998 "Innovation of the Year" award, 3Ci aims to revolutionize disk drive electronics with a single-chip, ARM-based system.
価格/パッケージ/出荷予定
EP7209は現在サンプル出荷中で、パッケージは208-ピンLQFPまたは256-bal BGAで供給される。価格はLQFPパッケージで11.95米ドル、BGOパッケージでは14.95米ドル(各年間100,000個出荷時)と設定されている。