シーラス・ロジックとInterTrustが音楽業界により安全なインターネット配信を提供するハードウェア/ソフトウェア・ソリューションを公開

オンチップ・セキュリティと組み込み InterTrust(r)ソフトウェアにより、インターネットオーディオのSDMI (Secure Digital Music Initiative)を超える新しいMaverick(tm)チップ

2000年3月13日

インターネット・オーディオ・チップ技術のリーダーであるシーラス・ロジック(本社:米国カリフォルニア州フリーモント、社長兼CEO:デヴィッド・フレンチ)とMetaTrust Utility(tm)の発売元であり、デジタル著作権管理のソリューション企業であるInterTrust Technologies社は、この程、MP‐3やWindows Media Audio をサポートしているインターネット・オーディオ・プレイヤーのコンテンツ・セキュリティーを守る、業界初の汎用システム・オン・チップ (SOC)となるMaverick Lock(tm)EP7307を発表した。

この新しいMaverickチップEP7307は、シーラス・ロジックの特許出願中のチップ技術とInterTrust社のRights/PD デジタル著作権管理 (digital rights management:DRM)ソフトウェアを独自の方法で結合させることにより、インターネットの音楽配信に関する技術仕様を決める団体「Secure Digital Music Initiative(SDMI)」の提唱するガイドラインを超える高い安全性を発揮する。10億ドル規模にも及ぶ音楽市場で、そのサービスをWeb上で配信する際にこの新製品は重要な役割を果たすこととなる。

シーラスロジックのMaverick Lock EP7307は、EP7209のセキュリティ保護ソフトウェアInterTrust Rights/PDに基づいて提供される。これは同社が特許出願中の回路を含む、革新的なソリューションとなるもので、インターネット音楽プレイヤーを対象とした、InterTrust社の暗号解読技術とデジタル著作権管理 (DRM) ソフトウェアをハードウェアレベルでサポートする業界初のチップである。Maverick Lockの技術には、独自の組み込みSDMI ID、秘匿された個人用キー、セキュリティ環境保護のための自動検証、およびデバッグとテスト用のインターフェイスの自動無効化も含まれる。

InterTrust 社のRights/PDソフトウェアは携帯機器(PD)を対象として最適化されており、Rights/PDが組み込まれた携帯デジタル・オーディオ・プレイヤーは、SDMIの必要条件を満たし、なおかつその規格を上回る。デジタル・コンテンツは、セキュリティが保たれた状態でPCから携帯機器に転送され、コンテンツの所有者、または販売業者によって許可された方法でのみ使用される。この著作権管理はスケーラブルでもあり、あらゆるデジタル情報を継続的に保護し、単純な業務モデルから複雑なものまでサポートする。したがって、このRights/PDが組み込まれているMaverick EP7209はデジタル・コンテンツを保護するための市場で最も優れたソリューションを提供している。現在EP7209を使用している顧客は、InterTrust社のソフトウェア更新によってチップのアップグレードが可能である。

また、Maverick Lock EP7307は既存のEP7209とソフトウェアおよびピン互換のため、現在と将来の製品にDRMを搭載する製造業者はアップグレードができる。これら2つシステム・オン・チップのによるソリューションは、デジタル情報のセキュリティ保護における既存の複数チップによるソリューションを超え、著作権で守られたオーディオ・コンテンツをインターネット上で侵害を防止する、よりコスト効果の高い保護システムを提供する。Maverick Lock技術は、最終的にはオーディオのみでなくあらゆる種類のコンテンツの保護に適用でき、より巧妙化するインターネット上での情報侵害に対する強力な保護を保証している。

なお、Maverick LockのハードウェアとソフトウェアはMetaTrust-Certified(tm)となるように設計された革新的なものであり、デジタル情報の侵害を防止するための、次世代セキュリティ機能を提供する。サンプルは第2四半期に、またこの新しいプロセッサを使用した第3世代オーディオ製品は2000年秋にも一般に発売される予定。

この発表についてInterTrust Technologies社戦略技術担当のオライン・ シバート副社長は「Maverick Lock EP7307チップは、通常は政府や軍需用製品にしか見られない種類のハードウェアセキュリティを提供する」と述べている。一方、シーラス・ロジックの組み込みプロセッサ事業部担当のマシュー・ペリー副社長兼ゼネラル・マネージャーは「この製品により、レコード業界は、著作権で保護された音楽をWebで安全に配布することが可能になる。また消費者は、個人的な取引記録が漏洩する恐れなしにオーディオ・コンテンツを購入することができ、製造業者は『信頼できる』プレイヤーの販売によって、直ちに多くの利益を得ることができる」と語っている。

今回の発表について業界からの反応も大きく、RioPort社の技術担当上級副社長兼CTO、トニー・ シャラー氏は「現在の目標は、SDMI標準に準拠した各種の携帯機器によって、消費者に音楽を提供すること」とし、そのためには「広範囲な互換性を提供し、消費者に扱いやすいソフトウェア・ソリューションと、コンテンツを提供できることが必要。InterTrust社、RioPort社、およびシーラス・ロジックの製品は、最高品質のコンテンツが、使用上の面倒がなく、セキュリティ保護された方法で消費者が利用することを保証している」と述べ、Creative Labs社DVD/ポータブル・オーディオ・プログラム管理者であるクリス・スミス氏は「音楽および娯楽業界がさらに高度なものに成長するため、このレベルのセキュリティ保護は不可欠なものであると確信している。InterTrust社のパートナーとして、我々はシーラス・ロジックのMaverick技術がもたらす進歩を歓迎する」と語った。 また、S3社のDiamond Multimedia 通信部門の販売責任者であるマイク・リード氏は「この製品の発表により、消費者にさらに多くのコンテンツが利用可能になる。InterTrust DRM技術をプロセッサに埋め込むことは、デジタル・オーディオの進化における画期的な出来事」と両社の製品に大きな期待を寄せている。

価格と出荷時期

InterTrustソフトウェアを組み込んだMaverick EP7209はすでに量産出荷されている。EP7209の価格は、10万個オーダー時で$11.95である。Maverick Lock EP7307は第2四半期にサンプル出荷される予定で、予定価格は10万個オーダーで$14.34。EP7209用のInterTrust社のRights/PD開発者キットは、第1四半期の終わりに出荷される予定。詳細情報については、電子メールrightspd@intertrust.comで受け付けている。

InterTrust Technologies社について

InterTrust Technologies社は、デジタル著作権管理(DRM)技術をリードするプロバイダである。デジタル商取引のグローバル・システムに参加するデジタル情報、テクノロジー、取引サービスの各プロバイダにとって基盤となる汎用DRMプラットフォームを開発した。InterTrustはそのDRMプラットフォームを、ソフトウェアおよびツールの形式でパートナーにライセンス供与している。これら提携各社は共同で、デジタル商取引サービスと、"MetaTrust Utility"ブランドの国際商取引システムを構成するアプリケーションを提供している。InterTrust社は、MetaTrust環境の中立的な管理役を果たしている。

Cirrus LogicはCirrus Logic Inc.の登録商標です。MaverickおよびMaverick LockはCirrus Logic Inc.の商標です。InterTrustとDigiBoxはInterTrust Technologies Corporationの登録商標です。また、InterTrustロゴ、MetaTrust、MetaTrust Utility、OpenRightsおよびMetaTrust-CertifiedはInterTrust Technologies Corporationの商標です。その他記載の製品名は、対応する各社の商標である場合があります。

技術情報

セキュリティ保護されたトランザクションの動作

シーラス・ロジックのMaverick Lock技術と、InterTrust社のDRM技術が相互運用することにより、デジタル・オーディオ・プレイヤーで実行されるインターネット・オーディオ・コンテンツのセキュリティは保護される。PCまたはその他のシステムインストールされたInterTrust社のInterRights Pointソフトウェアは、音楽プロバイダによって暗号化されたコンテンツと暗号化キーを、"DigiFiles(tm)"に変換し、セキュリティ保護されたまま携帯音楽プレイヤーに転送する。これによりそれぞれのDigiFileは保護され、特定のSDMI ID番号を持つプレイヤーでのみ動作する。DigiFileがプレイヤーにロードされると、Rights/PDソフトウェアがDigiFileに含まれる音楽に対するユーザーの権利を管理する。たとえば、無制限あるいは制限された回数だけ再生を許可することとなる。同時にRights/PDソフトウェアはDigiFileの内容を解読し、プレイヤーが再生できるようにする。

EP7307のハードウェア機能

EP7209はInterTrustの組み込みソフトウェアによって、現行のSDMIで要求されるセキュリティ仕様のすべてを上回っている。シーラス・ロジックはデジタル・コンテンツにより高度なセキュリティを付加するため、EP7307に次のような機能を組み込んでいる。

公開された、固有のSDMI IDが各チップに焼き付けられ、プレイヤーはこのIDに制限される。これによって、コンテンツは特定のプレイヤーでのみ再生可能になる。

隠された、固有の、個人用のキー番号が追加の個人用キーと結合される。これはセキュリティ・ファームウェアの更新を可能にするために使われると同時に、EP7307が使用されている環境でセキュリティが保護されているかを判定することができる。

プレイヤーがセキュリティ保護された状態で始動するか、セキュアモードで動作しているとき、たとえばEP7307が正当な、セキュリティが確保されている環境の存在を検出した場合、デバッグやその他のインターフェイスを自動的に無効化する。この機能により、ハッカーがチップ内部にアクセスし、個人用ID番号やその他のセキュリティ情報を取り出すことを防止できる。装置がセキュリティ保護されていない状態を検出すると、セキュリティ情報は永久的に隠される。

InterTrust社のセキュリティ・カーネルは、これらの機能を活用して、コンテンツを保護するためのセキュリティ保護された環境を提供する。同時に、各装置内のInterTrustセキュリティソフトウェアをセキュリティ保護したまま更新するための独自の機構により、セキュリティシステムの更新も可能になっている。セキュリティに関するファームウェアは更新可能なだけでなく、各チップに固有のものであり、もしもハッカーが1つのMaverick Lockを使用した音楽プレイヤーのセキュリティを破ったとしても、得た情報を類似のほかの音楽プレイヤーで使用することはできない。

InterTrust デジタル著作権管理(Digital Rights Management)

InterTrust社のDRMプラットフォームは、分散環境での電子商取引に関するデジタル情報とイベントを管理するための共通な基盤を提供する。コンテンツ業界では、これによって作者、出版社、企業、政府、ユーザー、その他に対して、デジタル情報の使用とその結果について適切なルールを設定することが可能になる。InterTrust(r)技術は、デジタル情報を保護し、情報が配布された後に継続的にルールを適用し、コンテンツの使用に関する多くの電子商取引を自動化するように設計されている。InterTrust社のDRMプラットフォームは汎用で、音楽、出版物、業務情報、映像、ゲーム、ソフトウェア、画像を含む、ほとんどのメディアとコンテンツの種類を管理することが可能である。InterTrust DRMの機能は、デジタル商取引のためのニュートラルな国際的環境であるMetaTrust Utilityの使用によって拡張される。

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