ルーカスフィルム社とライセンス契約/初めてTHXとAC-3、DTSなどの最新オーディオ規格との両対応を実現

ホーム・シアター市場向けにTHXのライセンス供与により AVメーカーの設計簡素化と低価格化を可能にする

1999年1月14日

シーラス・ロジック(本社:米国カリフォルニア州フリーモント、会長兼CEO:マイケル・ハックワース)は、THXグレードのホーム・シアター・システム時代の到来を予見し、ライセンサであるルーカスフィルム社からTHX(R)ホーム・シアターを処理するDSPアルゴリズムのライセンス供与を受けたと発表した。このDSPアルゴリズムは、今後のCrystal(R)のオーディオDSP(Digital Signal Processing)製品に取り入れられる。このライセンス供与により、シーラス・ロジックは半導体メーカとして業界で初めて、THXポスト・プロセッシング機能をオーディオ圧縮復号化規格に対応させた、効率のよいDSP復号化処理ソフトウェアに結合することが可能になった。このソリューションにより、AVメーカ各社は、高品位なTHXオーディオ技術をDVDムービーなどのオーディオ再生をサポートするA/Vレシーバ/アンプなどに容易に取り込み、設計の簡素化、コスト縮小、価格設定の低下をはかることができる。

シーラス・ロジックは、ホームTHXプログラム(限りなくオリジナル・フィルムに忠実なサウンドトラックを家庭で再生することを目的として、ルーカスフィルムのエンジニアとオーディオ・コンポーネントの主要メーカが共同で進めているプログラム)に参加し、THXの幅広い普及を推進するポジションにいる。

ルーカスフィルムTHXのゼネラル・マネージャ、モニカ.L.ダッシュウッドは、「当社は、多数のオーディオ製造メーカーが次世代モデルとしてTHX認可の製品を開発するものと期待している。シーラス・ロジックとの契約によって、THX認可製品の開発は大幅に簡素化され、結果として多種多様なTHX製品が低価格で市場に出回ることになるだろう。消費者にはメリットとなり、THXとライセンシーにとってはビジネスの拡大につながる」と語っている。

「マルチスタンダード対応のシングルチップ・デコーダの開発によって今日の5.1チャネル送受信機の幅広い市場での普及をうながし、ホームシアターという巨大市場の成長に拍車をかけてきた。クリスタルのオーディオ製品は、一般的な消費者にも最高品質のホーム・ムービーを楽しむことができるように支援しつつ、低価格帯でサウンド品質の証(Good Housekeeping Seal of Approval)と認識されはじめているTHXをも対応したDSPソリューションを実現している」とシーラス・ロジックのコンシューマ/プロフェッショナル用オーディオDSP担当マーケティング・ディレクタ、テリー・リッチは強調している。

オーディオ・リーダーとしての次ステップ

シーラス・ロジックはミックスド・シグナル技術の開発とインテグレーションのリーダーとしての地位を確立しており、オーディオ半導体分野では世界で最も包括的な製品ラインを揃えている。

幅広いオーディオDSPのほか、デジタル/アナログ変換用のオーディオDAC、アナログ/デジタル変換用のADC、複数のDACとADCを1つのチップに組み込んだオーディオ・コーデック、オーディオDSPのアルゴリズムおよびファームウェアなどをラインアップしている。民生品市場、自動車、携帯用応用製品、プロフェッショナル用オーディオ装置、楽器、ゲームと幅広い分野にわたり製品を提供している。

シーラス・ロジックはTHX用DSPファームウェアとTHX認可のライセンス供与により、さらに包括力のあるデジタル・サウンド・プロセッシング・ソリューションを提供できることになった。このソリューションでは、アナログ信号からデジタル・データへのオーディオ変換や、圧縮オーディオ信号の復調、THXポスト・プロセッシング処理、そして最後にデジタルからアナログに戻すデータ変換が実行される。

エレクトロニクス市場のリサーチ会社(本社:アリゾナ州)、フォワード・コンセプツのウィル・ストラウス社長は、「シーラス・ロジックはDSPアルゴリズムとチップ統合の専門技術で素晴らしい実績を誇り、A/Vレシーバ/アンプLSI回路の主要サプライヤとなった。今回Dolby(r) DigitalとDTS Digital Surround(TM)にTHXを加えたことによって、拡大していくホームシアター分野で必要なすべてのパーツを提供できる」と分析している。

カスタマイズ可能なデコーダ・ソリューションをサポート

オーディオ市場でのすべての主要なDSP処理アルゴリズムについてシーラス・ロジックが直接サポートしていく、またDSPチップの余力をAVメーカが製品差別化のために用いる独自のアルゴリズムに対応できることにより、今日市場で要求されるのオーディオ処理の機能を包括的にラインアップできている。特にAVメーカにとっては経費と開発期間のかかるサード・パティーの支援を必要とせず、市場の進化に合わせて新機能を追加していくことができる。既存および将来の製品全般にわたって最高品質のオーディオ再生を実現する総合的プロバイダとしてシーラス・ロジックは、全世界のA/Vレシーバ/アンプのサプライヤをサポートする。

出荷予定

クリスタルTHX DSPオーディオ・ファームウェアは現在サンプル出荷中で、量産に移行する1999年3月31日までに完全認可される予定。ライセンス供与されたTHXのDSPアルゴリズムは、Re-equalization(R)、Timbre Matching(R)、Adaptive Decorrelation(R)、Bass Management(R)、Electronic Crossoverフィルタ、Bass Peak Level Manager(R)、Loud Speaker Position Time Synchronization(R)である。

THXについて

THXとは、ルーカスフィルム社のエンジニアによって開発された独自の技術と技術基準である。THXはもともと、劇場用映画のサウンド・トラックを映画館でも家庭でもオリジナル作品にできるだけ忠実に再生できるようにしたいというジョージ・ルーカスの個人的な希望から誕生したもの。ホームTHXプログラムは、ステレオ業界60年の歴史のなかで初めてただ1つの性能基準を代表することになった。ホームTHXコンポーネントとして認可されるには、まず厳しい一連の品質検査および性能検査を受けなければならない。その結果初めて、該当の製品にTHXロゴを貼付する権利が与えられる。

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