シーラス・ロジック(本社:米国テキサス州オースチン、社長兼CEO:ジェイソン・ロード=Jason Rhode 、Nasdaq:CRUS)は、三相のブラシレスDCモーターおよびブラシDCモーターの駆動用として、業界初のパルス幅変調(PWM)ICである同社のApex Precision Power™ ブランドの製品ファミリに、「SA303-IHZ」と「SA53-IHZ」を加えました。SA303-IHZとSA53-IHZ は、2008年発売の同社のワンパッケージのソリューションであるSA3XXおよびSA5Xシリーズに新しく追加された製品です。このICにより、最大供給電圧60 Vで動作し、出力電流3A(ピーク時10A)を必要とする、ファンやポンプ、ロボットなどの産業用モーター・アプリケーションのコストを最大40%削減する事が可能となりました。
シーラス・ロジックの副社長兼Apex Precision Power部門担当のGreg Brennanは次のように述べています。「先に発売したSA306-IHZとSA57-IHZは、非常に小さなパッケージ内に高性能と保護機能を兼ね備えているため、顧客から大きな関心を得ることが出来ました。シーラス・ロジックは、SA303-IHZとSA53-IHZを加えることで、低パワー・レンジのアプリケーションを開発しているお客様に同様のメリットを且つ、低コストで提供できるようになりました」
熱効率に優れるPower Quadパッケージ
SA303-IHZとSA53-IHZは、SA3XX、SA5Xシリーズと同様に、64ピンのPower Quadパッケージを使用しています。いずれもフットプリントが2平方センチメートル未満で、同等の電力を必要とするディスクリート・ソリューションと比べ、必要な基板スペースを最大70%削減できます。モーター・コントロール回路の熱効率を高めると同時に、サイズや重量、システム全体のレイアウトを削減することで低コスト化を実現しています。プリント基板を切り抜く事でデバイスを天地逆に装着するユニークな設計方法(特許申請中)の採用により、標準的なオンボード実装方式に比べ、パッケージのワット損を最大3倍にまで高めることができます。
パルス幅変調(PWM)、またはスイッチング技術を用いることで、システム全体が発熱することなく動作できます。これにより、消費電力の問題は最小限に抑えられ、また、長期的な信頼性も高まります。またSA303-IHZとSA53-IHZは、最大100 KHzまでの周波数でスイッチングできるため、より小型のフィルタ部品を使用しています。
製品の主な仕様
| モーター・インター フェース |
出力電流 | 動作電源電圧 シングルサプライ |
量産品価格 1万個ご注文米ドル* |
|
|---|---|---|---|---|
| SA303-IHZ | ブラシレスDCモーター | 連続 3A ピーク 10A |
10V - 60V | $5.86 |
| SA306-IHZ | ブラシレスDCモーター | 連続 5A ピーク 17A |
<9V - 60V | $9.90 |
| SA306A-FHZ | ブラシレスDCモーター | 連続 8A ピーク 17A |
<9V - 60V | $12.85 |
| SA53-IHZ | ブラシDCモーター | 連続 3A ピーク 10A |
10V - 60V | $4.79 |
| SA57-IHZ | ブラシDCモーター | 連続 5A ピーク 17A |
<9V - 60V | $7.15 |
| SA57A-FHZ | ブラシDCモーター | 連続 8A ピーク 17A |
<9V - 60V | $9.05 |
*流通によって単価が異なる場合があります。
その他の機能
これらのICは、パッケージ内でサイクル・バイ・サイクルの電流制限を行い、モーターの各フェーズでリアルタイムかつ精密に電流をコントロールし、また、スタートアップ時の突入電流をドライバで制御してモーターのソフト・スタートを可能にします。この機能により、連続電流が3Aもしくはそれ以上であっても、ドライバの定格電流を下げる必要がなくなります。
SA3XXとSA5Xシリーズの全モデルは、マイクロコントローラー(MCU)にもDSPにも、シームレスなインターフェースを提供します。これらのPWMドライバのハイサイドおよびローサイドの出力FETは、プロセッサからの直接信号で個々に制御できます。これには各フェーズの電流検出も含まれます。各々の電流経路は、プロセッサのADCへの個別の入力として供給されます。
低電圧や過熱に対する保護機能も備えられており、モーターの停止やリスタートをなくすことでモーター制御回路全体の性能を向上させます。例えば、回路の加熱やショートが発生した場合、これらのICは出力を停止するのではなく、外部コントローラーが適切な処理を行うための信号を発しながら、システムを継続して動作させます。多くのケースでは、プロセッサは、外部割込みを処理するソフトウェアを使用して、こうした状態を是正します。
出荷状況とデモ基板
SA303-IHZとA53-IHZは評価用とプロトタイプ用のサンプル出荷、ならびに量産を開始しています。ICを含め、すべてを実装したデモ基板が付いた評価キットも提供しています。詳しい製品情報はwww.cirrus.comをご覧下さい。テクニカル・サポートについては、Apex Precision Powerのプロダクトサポートまでご連絡下さい。(メール: )
シーラス・ロジック社について
シーラス・ロジックは2009年に創業25周年を迎える代表的な半導体のファブレス企業で、民生及び産業アプリケーション向けに高性能アナログ、ミックスド・シグナルICを開発しています。アナログ、ミックスド・シグナル・プロセッシング技術に関する多くの特許権を有し、民生・産業用オーディオ、車載用エンターテイメント、産業および航空宇宙アプリケーション向けに最適な製品を提供しています。シーラス・ロジックは、テキサス州オースチンに本社を置き、アリゾナ州ツーソン、ヨーロッパ、日本、アジア等の各国主要都市にオフィスを構えています。
Cirrus Logic、Cirrus、Apex Precision Power、Apexはシーラス・ロジック社の登録商標です。その他すべての製品名は、名称を所有する企業・団体などの商標である場合があります。
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