シーラス・ロジック(本社:米国テキサス州オースチン、社長兼CEO:ジェイソン・ロード=Jason Rhode 、Nasdaq:CRUS)は本日、小馬力のDCモーター・ドライブ市場向けに、業界最大電流のパルス幅変調(PWM)ICである「SA306-IHZ」と「SA57-IHZ」を発表いたします。両製品はApex Precision Power™ブランドで発売されます。供給電圧が9 V以下から60 Vで、三相のブラシレスDCモーターあるいはブラシDCモーターの駆動用として、ワンパッケージのソリューションを初めて設計に採用できるようになります。このICは、ファクトリー・オートメーション、オフィス・オートメーション、ロボット・コントロール、プロダクト・ハンドラなどの産業用アプリケーション、あるいは航空宇宙・防衛市場では航空機の位置決め制御などに使用されるモーター・コントロール回路をターゲットとしています。
3A以上の電流を継続して必要とするモーターを駆動するのに、システム設計者はこれまで、50-60個ものディスクリート部品が70%もの基盤面積を占めるボード開発せざるを得ませんでした。SA306-IHZ とSA57-IHZはシンプルかつ信頼性の非常に高いICソリューションで、連続出力電流が最大5A(Aグレード・バージョンの場合8A)、ピーク出力17Aという画期的な性能を、基盤面積が2平方センチ未満のパワーQFPに集約しました。SA306-IHZ と SA57-IHZは、サイクル・バイ・サイクルの電流制限機能を備え、回転の各フェーズで精密かつリアルタイムにモーター電流をコントロールするユニークな能力を持ちます。
シーラス・ロジックの副社長兼Apex Precision Power部門担当のGreg Brennanは次のように述べています。「SA306-IHZ と SA57-IHZにより、シーラス・ロジックは、以前はディスクリート・ソリューションでのみ可能だった性能を達成し、信頼性の向上と設計の簡素化、スペースの節約を実現しました。シーラス・ロジックはApex Precision Power のブランド名で、SA306-IHZ や SA57-IHZのように、性能だけでなく、以前はディスクリート・ソリューションでのみ可能だった機能も備える次世代製品を開発しています」
ユニークなサイクル・バイ・サイクル電流制限機能
SA306-IHZ と SA57-IHZは、サイクル毎にモーター電流をコントロールするユニークな機能を備え、全体の電流を安全な値で単純に制限するのではなく、電力システム構造が、プロセッサやDSPと一緒に、モーターの各フェーズでリアルタイムに電流をコントロールします。両デバイスは、ドライバの各レグにカレント・ミラー回路を内蔵して、全フェーズでモーター電流を継続的に監視・制御し、予め設定した安全な上限値と比較します。電流がその上限を超過した場合、ドライバは残りのスイッチング・サイクル向けの出力を停止し、次のサイクルのスタート時に出力をリセットします。
サイクル・バイ・サイクルの電流制限には、スタートアップ時の突入電流をドライバで制御し、モーターのソフト・スタートが可能になるメリットもあります。SA306-IHZ とSA57-IHZの両製品とも、この機能を備えることで、継続電流が5Aもしくはそれ以上であっても、ドライバの定格電流を下げる必要がなくなります。
デジタル・インターフェースに関しては、SA306-IHZ と SA57-IHZは、マイクロコントローラー(MCU)にもDSPにも、シームレスなインターフェースを提供します。これらのPWMドライバの上下出力のFETを、プロセッサからの直接信号で個々に制御できます。これには各フェーズの電流検出も含まれます。各電流の検出経路は、プロセッサのADCへ個々に供給されます。
熱効率を高めるパワーQFP
SA306-IHZ と SA57-IHZ双方のハウジングに64ピンのパワーQFPを用いることで、モーター制御設計の熱効率を高めることができます。プリント基板のカットアウトを使用し、デバイスを天地逆に装着することで、標準的なオンボード実装方式よりも、ICのワット損を3倍以上まで高めることができます。特許申請中のこの方式により、ヒートシンクが必要な場合でも、ボード全体を薄くすることが可能です。ドライバを、基板を「貫通して」配置することで、ヒートシンクを平面実装に近い状態で装着できます。両デバイスのAグレード・バージョンである「SA306A-FHZ」 と「SA57A-FHZ」では、動作温度範囲は-40°C から+125°Cまで広がります。
システム全体のレイアウト、サイズ、重量を低減できることも、SA306-IHZ と SA57-IHZの特長です。これは消費電力を最小に抑えるスイッチング技術の活用で可能になりました。リニア・アンプと比べて、スイッチング・アンプはヒートシンクを大幅に小型化できる一方、オペレーティング・システム全体を低温で動作させられるため、長期的な信頼性が向上します。SA306-IHZ と SA57-IHZはまた、最大100 KHzまでの周波数で切り替えができるため、より小型のフィルタ部品を使用しています。
製品の主な仕様
| モデル | 出力電流 | 出力電流 | 電源電圧 オペレーション |
モーター・ インター フェース |
動作温度 範囲 |
量産品価格 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 連続 | ピーク | 1万個注文 米ドル* | ||||
| SA306-IHZ | 5 A | 17 A | 8.5 V–60 V | ブラシレス DC | -25°C ~ +85°C | $9.90 |
| SA306A-FHZ | 8 A | 17 A | 8.5 V–60 V | ブラシレス DC | -40°C ~ +125°C | $12.85 |
| SA57-IHZ | 5 A | 17 A | 8.5 V–60 V | ブラシ DC | -25°C ~ +85°C | $7.15 |
| SA57A-FHZ | 8 A | 17 A | 8.5 V–60 V | ブラシ DC | -40°C ~ +125°C | $9.05 |
価格と入手時期
SA306-IHZ、SA57-IHZ、およびそれぞれのAグレード・バージョンは量産が開始されています。ICを含め、すべてが揃ったデモ基板が付きの評価キットも用意されています。
シーラス・ロジック社について
シーラス・ロジックは、民生及び産業アプリケーション向けに高性能アナログ、ミックスド・シグナルICを開発する半導体サプライヤです。アナログ、ミックスド・シグナル・プロセッシング技術に関する多くの特許権を有し、民生・産業用オーディオ、車載用エンターテイメント、産業および航空宇宙アプリケーション向けに最適な製品を提供しています。シーラス・ロジックは、テキサス州オースチンに本社を置き、アリゾナ州ツーソン、ヨーロッパ、日本、アジア等の各国主要都市にオフィスを構えています。
Cirrus Logic、Cirrus、Apex Precision Power、Apexはシーラス・ロジック社の登録商標です。その他すべての製品名は、名称を所有する企業・団体などの商標である場合があります。
|
Total Communications System +81 (3) 3261-7715 |