AudioLogic社を買収へ

革新的なPWMと低消費電力オーディオ・テクノロジーを獲得/急成長中のインターネット・ミュージック市場での優位性を強化する

1999年8月4日

シーラス・ロジック(本社:米国カリフォルニア州フリーモント、社長兼CEO:デヴィッド・フレンチ)は、先進のオーディオ技術のポートフォリオを多彩にし、急成長しているインターネット・ミュージック市場で主要な地位を獲得するためAudioLogic Inc.(本社:米国コロラド州)の買収を発表した。今回発表された買収により、シーラス・ロジックは次世代オーディオの信号処理とアンプの分野で優位性をより強化することになる。

AudioLogicの知的資産は、次世代オーディオ・システム用の最高性能、all-Digital PWM(pulse width modulation)テクノロジーと業界で最も電力消費が低いDSP(digital signal processor)に及んでいる。AudioLogicのテクノロジーは、本来、補聴器向けの非常に高度な条件を満たすよう開発され、実質的にすべてのオーディオ・アプリケーションに適応できる。他のパワー・アンプとDSPより2~3倍効率的な低消費電力を実現している。シーラス・ロジックはこうした新しいテクノロジーを活用し、携帯用デバイス(MP3-クラスのオーディオ・プレイヤーなど)用の低消費電力チップ・ソリューションを開発する上で業界をリードしていく。

またAudioLogicのテクノロジーは高性能オーディオ・アンプにも適用でき、これは民生用製品だけでも数億ドル規模のビジネス市場である。今回の買収により、シーラス・ロジックはクリスタル(R)(リサーチ会社のForward Conceptsによると、16億ドル規模となるオーディオIC市場のリーダー)オーディオ製品のターゲット市場を大幅に拡張するだけでなく、最先端PWMと超低消費電力DSPテクノロジーを既存の技術力に加えることができる。 クリスタル製品ラインは多岐にわたるアプリケーション(インターネット・オーディオ・プレイヤー、DVDシステムなど)をカバーし、高性能A/DコンバータおよびD/Aコンバータ、コーデック、特定用アプリケーションDSP、組み込みソフトウェアなどを揃えている。

シーラス・ロジックのデイビッド・フレンチ社長兼CEOは、「当社はAudioLogicの買収により、組み込みアプリケーションの高性能アナログおよびミックスド・シグナルの集積化においてリードできるうえ、クリスタル・オーディオ製品ラインの魅力をさらに高めることができる」と語っている。AudioLogicは低消費電力技術のパイオニアとして、現在申請中のものを含め20件以上の特許権を保有している。

フレンチ社長は、低消費電力ICの需要の高まりから、AudioLogic PWMなどデジタル・パワー・アンプとリニア・アンプとの置き換えが徹底的に行われるだろうと予測している。さらに、「この新しいデジタル・アンプ・テクノロジーは、オーディオ・システム設計で真の革新性をもたらすだろう。今後5年のうちに、PWMアーキテクチャがオーディオ・データ変換の主要な標準規格の1つになるものと期待している」と語った。

超低消費電力テクノロジーの開発を促進した補聴器向け技術

AudioLogicのジェイソン・カールソン社長兼CEOによると、このPWMテクノロジーはバッテリ駆動の補聴器システムに特化して設計されており、「非常に厳しいベンチマーク」を要求されたものである。AudioLogicのPWMテクノロジーは、DSP、DAコンバータ、デジタル・パワー・アンプで革新をもたらすことはまちがいない。他のアンプ(値段が高く効率の低いアナログ・テクノロジーをいまだに採用している最新のハイファイ技術を含む)と違い最高のリニア・アンプと同等の信号品質を提供することはできないが、PWMは完全にデジタル処理だけで実現している。

AudioLogicの創設者、ジョン・メランソンは、「デジタル信号処理による超小型バッテリ(1ボルト)で動作する補聴器の実現はとても困難である。また高度な信号処理と非常に高いサウンド品質が求められる。こうした高い規格基準を満たす実績から、他の優れたオーディオ・アプリケーションに適用できる高度なスキルを身に付けることができた」と語っている。

完全デジタルパワー・アンプとして、PWMはシステム・オン・チップの統合化に適し、高密度の省スペース半導体の製造プロセスに向いている。これは、シーラス・ロジックがサポートするすべてのオーディオ市場分野(コンピュータ分野、民生分野、プロフェッショナル分野、自動車分野)でその優位性を高める重要な強味となる。

オーディオ・アプリケーションの遍在性

バッテリ電源の携帯製品は、PWMと低消費電力DSPの組み合わせにより、飛躍的に進化する。それは、携帯電子機器(オーディオ・ハンドセット、MP3インターネット・ミュージック・プレイヤーなど)、パーソナル電子機器(CDプレイヤー、ミニディスク・プレイヤーなど)、あるいは楽器アンプでも同じである。さらに優れた電力効率により、PWMテクノロジーは、安定的な電源を必要とするオーディオ・アプリケーション(自動車オーディオ、ホームシアター・システム、大会場でのサウンド・システムなど)も強化することができる。

エセンシー副社長は、「デジタル・アンプで、アナログからデジタル・オーディオへの移行が加速されるものと期待している。現在のオーディオがデジタル・テクノロジーを使って配布および処理されているのと同等に、オーディオ・アンプもデジタルで処理されることになるだろう。今回の買収により、シーラス・ロジックはこの流れの推進役として業界をリードすることになる」と語っている。

シーラス・ロジックに参加するAudioLogicチーム

AudioLogicの買収は、知的資産を拡張できるだけでなく、オーディオ・テクノロジー分野において世界で最も優れた技術者をシーラス・ロジックに招き入れることになる。

AudioLogicのスタッフ15名全員がシーラス・ロジックに参加する。メンバーには、AudioLogicの社長兼CEOであるジェイソン・カールソン、AudioLogicの創設者で技術顧問のジョン・メランソンも含まれる。カールソンはAudioLogicの社長兼CEOとして留任し、同社はシーラス・ロジックの完全子会社として業務を進める。AudioLogicはコロラド州ボールダーの施設を維持し、業務を拡大して地域テクノロジー・センターへと発展させる。

買収条件

買収の発効日は1999年7月27日火曜日で、買収は主にシーラス・ロジックとAudioLogicの株式交換という形式で行われた。価格は公開されなかった。

AudioLogic

AudioLogicは1992年に創設され、わずか3年で概念段階から製品販売へと移行した。市場で最大のダイナミック・レンジ性能を備えたDSPを製造できる点で優れており、補聴器業界に革命をもたらしたソフトウェア設定可能な補聴器という独自のビジネス戦略を展開した。 AudioLogicは1995年にGreat Nordic DanavoxおよびResound Corporationと提携した。両社は共に1998年に、AudioLogicテクノロジーをベースにした補聴器の出荷を開始している。

AudioLogicはこのほか、Implex GmbH(世界で初めて移植可能な補聴器を開発したドイツ企業)、Cochlear Ltd.(人工内耳の世界一のメーカーであるオーストラリア企業)、および電話ハンドセット事業の主要プロバイダとも開発契約を交わしている。

メディア・コンタクト

Jo-Dee Benson
Vice President and
Chief Culture Officer
(512) 851-4653
閉じる

の検索結果 "Unknown"

検索結果 1-10 of 0
Page: 12345678910