シーラス・ロジック、Maverick(tm)システム・オン・チップ・ソリューションを発表/次世代携帯型端末市場(ハンドヘルド情報端末)向けにインターネット・オーディオを実現

将来のPDA、電子ブック、携帯ゲーム、バッテリー駆動デバイスでデジタル・インターネット・オーディオ再生を実現するパワフルなSOC

1999年10月5日

シーラス・ロジック(本社:米国カリフォルニア州フリーモント、社長兼CEO:デヴィッド・フレンチ)は、NYで開催されたEmbedded Systems Conferenceにおいて、パーソナル・デジタル携帯端末機器向けにインターネット・オーディオ機能を付加する新しいシステム・オン・チップ(SOC)ソリューションMaverick(tm)「EP7212」を発表した。今回発表されたMaverick(tm)「EP7212」は、ARMプロセッサと、シーラス・ロジックの豊富なペリフェラルとオーディオ・プロセッシングIP技術を統合したものである。EP7212は、あらゆる民生用の携帯端末製品(ポケット・オーガナイザー、電子ブック、ゲーム・プラットフォームなど)でインターネット・オーディオを可能にするパワフルなシングルチップ・ソリューションを実現した。

Maverick製品ラインの発表によりシーラス・ロジックは、MP3やマイクロソフトのWindows Media Audioフォーマットなど複数のインターネット・オーディオ規格をサポートできる業界初のチップ・ソリューションを市場に投入することとなった。さらに、Maverick製品は業界で初めてWindows Media Technologies 4のサポート機能を内蔵し、追加コストなしでOEMへのライセンス供与を行う予定である。

シーラス・ロジックは、Market Specific Processors(tm)(MSP)を提供していくという同社の戦略に基づき、Maverick製品は垂直アプリケーション用に最適化している。Maverick EP7212は新しいe-携帯機器市場をターゲットとし、民生用の携帯端末製品で高品質オーディオ機能を実現できる。

EP7212 SOCは、2.5ボルトで18 MHz~74 MHzの内部クロックを備えたARM 720Tマイクロプロセッサ・コアを採用している。これは100 MHz Pentium PCの処理速度に匹敵する。しかし、電力消費型のx86プロセッサとは違い、ARMベースの超低電力消費型のシステム設計(74 MHzで90ミリワット以下、スタンバイ状態で10マイクロワットの電力消費)となっている。標準バッテリまたは充電式バッテリで駆動する携帯機器情報デバイスのバッテリ寿命を延ばすことができる。また、ハイ・コントラスト液晶ディスプレイ、PCとの接続性、およびFLASHメモリ・インタフェースの組み込みサポート機能を備えており、デバイス・メーカはあらゆる付加価値機能を利用して製品の差別化を図ることが可能となる。

EP7212は劇的な変化する半導体市場で先行する製品である。過去10年以上にわたりチップ市場の主流はパーソナル・コンピュータであったが、今後、幅広い分野の情報家電がPCの代りとなるだろうと予測されている。リサーチ会社のIDCは、特定用途向けのインテリジェント・コンピューティング・デバイスという広範囲にわたる新しい分野の製品の売上げは2002年までに新しいPCユニットの売上げを上回るだろうと予想している。シーラス・ロジックは、そのMaverick製品ラインのSOCソリューションがこの市場変化を到来させるものであると期待している。

Aコンピュータと家電が一点に収束する新市場

シーラス・ロジックのエンベディッド・プロセッサ事業部担当副社長兼ゼネラル・マネージャー、マシュー・ペリーは次のように語った。「シーラス・ロジックは、情報家電のデジタル・オーディオ・サポートという新しい市場が出現するものと見ている。MP3やWindows Media Technologiesといったインターネット・オーディオ規格が急速に受容されるにしたがって、Diamond RIOのようなスタンドアロン・プレイヤーを超えた追加的な市場が現れるだろう。一般消費者は複数の機能を提供するデバイスを望んでいる。デジタル・オーディオ・プレイヤーを携帯しなくても、ポケット・オーガナイザーや電子ブックなどを始めとする他のバッテリ電源デバイスで代用できるマルチ機能デバイスの時代となるだろう。Maverick EP7212は、携帯端末デバイスのロジックにとって次の一歩を約束する」

シーラス・ロジックは標準ベースの製品を開発する技術的専門ノウハウを活用し、74 MHz市場で最速のARM 7Tコアを提供する。45 MHz以下のMP3デコーディングでは、チップの残りのプロセッシング・パワーをその他の機能のサポートに振り向けることが可能となる。

Market Specific Processorの登場

Maverick EP7212はMSP(Market Specific Processor)として、Application-Specific Standard Product(ASSP)と汎用プロセッサの間を埋めることを目的としている。マシュー・ペリーは次のように説明している。「一般的にASIC設計から派生する従来のARMベースのASSPとは違い、シーラス・ロジックのMaverick MSPは対象アプリケーションに特有のニーズを満たすため土台から設計される。しかし、製品の差別化を支えるのに十分な設計の多様性も備えている。Maverick MSPは、ソフトウェアでチップの個性を制御できる機能をOEMに提供する。このカスタマイズ機能により、新しいオーディオ機能の追加が可能となる。さらに、ソフトウェアでMaverickベースのハードウェア設計をアップグレードすることにより、その設計の再利用を図ることができる。シーラス・ロジックの目標は、顧客がその製品を『from zero to market in Internet time(tm)(インターネット時間でゼロから市場に)』投入する支援を行うことである」

Maverick製品は業界標準のARMプロセッサをベースにしており、開発パートナーは新しいチップ・ソリューションをサポートするためのツールを幅広い周知のツールの中から選ぶことができる。Embedded Systems Conferenceでは、Cygnus SolutionsがそのeCosエンベッデド・オペレーティング・システムを実行するシーラスのEP7212 SOCのサポート・デモを行い、Mojo DesignsはEP7212 SOC用の新しいグラフィカル・ユーザ・インタフェースのデモを行う予定である。

Maverick SOC製品ファミリーは同時に、新しい情報家電のデザイン開発を簡素化するシステム・レベルのシングルチップ・ソリューションにおける、サンプル・デザイン、ソフトウェア・サポート、サンプル・コード、サードパーティ・テクノロジーを取り揃えている。シーラス・ロジックは既に、EP7212のサンプル開発基板とサンプル・コード・ライブラリを用意している。

パッケージ/価格/出荷予定

Maverick EP7212は、208-ピンLQFPと256-ボールPBGAパッケージで提供される。現在、数量限定のサンプル出荷が可能で、量産出荷は第4四半期に予定されている。Maverick EP7212の単価は、208-ピンLQFPで18.7米ドル(10,000個出荷時)、または100,000個出荷時に15.95米ドルの設定となっている。開発基板についてもサンプル出荷が可能で、価格は1,495米ドルの設定となっている。

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