2001年7月26日
シーラス・ロジック(本社:米国テキサス州オースチン)は7月19日(米国時間)、株式交換によりShareWave, Inc.を買収することで最終的な合意に達したと発表しました。ShareWaveは、消費者向け家庭用無線ネットワーク製品分野における先駆的企業です。同社のWhitecap(tm) 技術はIEEE802.11規格に準拠、エンターテインメント分野の高品質なオーディオ/ビデオ情報を家庭内でシームレスに共有できる、業界唯一の無線LAN (WLAN) ソリューションです。今回の買収は、シーラス・ロジックの企業ビジョンに沿った戦略強化であり、消費者にデジタル・エンターテインメントを“聴く・見る・つながる”の楽しいライフスタイルを可能にする半導体ソリューションを提供します。
シーラス・ロジックは今回の買収により、ShareWave側に9,200万ドルを支払うことになります。両社の取締役会および規制当局の承認後、8月に正式契約となる予定です。シーラス・ロジックの予測によると、正式契約後3四半期以内に試算ベースのEPS (1株あたり利益) が増加する見込みです。
米国の市場調査会社IDCは、米国においてネットワーク化されている家庭の数は、2000年では410万世帯でしたが、2004年には1,890万世帯に増加すると予想しています。またネットワークに接続される機器の数は、1,390万台から1億680万台に増加すると見込まれています。
シーラス・ロジックの社長兼CEO デヴィッド・D・フレンチは、次のように述べています。「今回の買収は、オーディオ技術分野での優位性に、強力な家庭用ネットワーク技術基盤をさらに確立することで、企業ビジョン達成への実現的なステップとなります。ShareWaveのWhitecap技術は、その独特な設計によって家庭用ネットワークの具体的なニーズに最適化されており、消費者がHi-fi デジタル・マルチメディア・コンテンツを共有する際に求められるサービス品質を、業界で初めて実現しています。消費者が自宅で多数のエンターテインメント機器を無線接続するようになれば、関連市場が急速に成長すると考えられます。ShareWaveの技術はすでにPanasonic製品とNETGEAR製品に採用され、ShareWaveは、民生品市場、セットトップ・ボックス市場、およびネットワーク機器市場において、Ciscoなどの代表的企業数社と緊密な関係を構築しています。」
ShareWaveはファブレス半導体メーカーで、株式非公開企業として設立されました。従業員数は80名。本社を置くカリフォルニア州エルドラド・ヒルで、シーラス・ロジックの一部門として事業を継続する予定です。ShareWaveは、保有特許のWhitecap技術を武器に、業界初の製品や他社の追随を許さない製品を数多く生み出しています。例えばHi-fiマルチメディア・データ (MPEG-2ビデオやCD品質のオーディオなど) を無線伝送できる初の製品、Coordinator Redundancy (調整役となるノードを冗長構成にする機能) のような消費者向け機能を備えた初の製品、家庭に特有の干渉 (電子レンジやコードレス電話によって発生する電磁波など) を回避する手段を組み込んだ初の製品などがあります。干渉に対する耐性は、ShareWaveの革新的な機能であるChannel Agility (あるチャネルに電磁波が干渉してきたときに、干渉のない別のチャネルに自動移行して干渉をかわす機能) およびFEC (順方向誤り訂正機能) によって実現されます。これらの機能により、ユーザーの介入なしにネットワーク接続の品質を最大化することができます。
ShareWaveの共同設立者である副社長兼最高技術責任者 のAmar Ghori氏は、「ShareWaveは、真の消費者向けエンターテインメント・アプリケーションに適した業界唯一の無線LAN (WLAN) 技術を持っています。当社はエンターテインメント分野におけるリーディング・カンパニー、シーラス・ロジックと団結できることを嬉しく思います」と語っています。
ShareWave社の技術概要
ShareWaveは、Hi-Fiマルチメディア・コンテンツ (DVD品質のビデオやCD品質のオーディオなど) を家庭内でシームレスに無線伝送するための、業界唯一のソリューションを提供しています。ShareWaveのWhitecap技術の利用により、デジタル・コンテンツ活用の幅が広がり、消費者にとって新たな楽しみが生まれます。たとえば次のような場面でその技術が活かされています。
これらすべてを同時に実行する場合、標準に準拠した他のShareWave製品との間で干渉を起こさないようにするには、無線ネットワーク・コントローラ (IC) やWhitecapネットワーク・プロトコルを利用し、また広範囲にわたる無線/システムの基準設計を行う必要があります。Whitecap技術はIEEE 802.11 (Wi-Fi) 規格に基づいていますが、最先端の機能によりこの規格を拡張しています。その機能とは、マルチメディア対応、使いやすさ、信頼性など、消費者の個別のニーズに応えるものです。Whitecapは、IEEE 802.11e技術を業界で初めて実装したものです。IEEE 802.11eは、マルチメディア対応の無線LANに関するIEEE規格であり、近く公開される予定です。
ShareWave社:
ShareWaveは、マルチメディア対応の家庭用無線ネットワーク向けの半導体技術を提供しています。同社は株式非公開企業で、カリフォルニア州エルドラド・ヒルに本社があります。ShareWaveの出資企業は、APV Technology Partners、Cisco Systems、Intel Corporation、KLM Capital、九州松下電器、Microsoft Corporation、Philips Electronics NV、SBC Communications, Inc.、SOFTBANK Technology Ventures、Vulcan Ventures, Inc.このほか、一般投資家、及び個人投資家が出資しています。ShareWaveは、Cisco、NETGEAR、及びPanasonicとの提携を発表しており、『Fortune Small Business』誌では、2001年5月の「Hot Company (話題の企業)」に挙げられています。同社の詳細については、 www.sharewave.comをご参照ください。
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