2001年5月15日
シーラス・ロジック(本社:米国テキサス州オースチン、社長 兼 CEO:デヴィッド・フレンチ、Nasdaq: CRUS)は、2001年5月14日(米国時間)、新しい2つのTrueDigital(tm) D 級アンプ技術を発表しました。新しいソリューションは、90%以上の効率で最大50W動作するアンプ・コントローラ「CS44210」と、低消費電力ヘッドホン・アンプ「CS44L10」です。この製品により、非常に高音質で多くの機能を実行する新世代の省エネルギー機器の開発を支援します。
シーラス・ロジックの副社長兼コンシューマ・プロダクツ担当ゼネラル・マネージャー Jason Carlsonは、「半導体チップの小型化が続く中、ステレオ・システムのサイズはこの30年間変わっていません。ステレオ、DVDプレーヤ、受信器、その他ほぼすべての家庭用民生機器は、電力消費量、アンプから発生する熱に大きく左右されます」と述べています。
TrueDigital(tm) D級技術により、大幅な省電力化を実現し、劇的に効率と音質を改善し、多くの機能を1つのエンタテイメント・ユニットに集約することが可能です。メーカは、製品サイズを大幅に小型化することができます。例えば、大型のシェルフトップ型ステレオ・ミニシステムは音量と音質を維持したまま、ポータブルCDプレーヤのサイズに小型化が可能になります。
TrueDigital(tm) D級アンプは、前世代のアンプ技術に比べ、非常に高効率で低消費電力です。この長所により、代表的なパワー・アンプのサイズを1/4に小型化でき、アンプをさらにスタイリッシュな製品やスピーカや他の小型筺体にも組み込むことができます。従来型アンプ・ベースのデバイスに比べ、最大3倍の寿命で動作するバッテリー駆動のデバイスも可能です。
シーラス・ロジックのPWM技術担当副社長Skip Taylor博士は、「シーラス・ロジックのTrueDigital(tm) D級ソリューションは、民生用電子機器メーカに対して小型かつ優れた音質を提供します。オーディオ・システムの条件を理解し、それを正しく評価しているので、高性能・高品質なエンタテイメントを実現する最先端のオーディオ製品を提供できるのです」と語っています。
シーラス・ロジックは、International Rectifier社(NYSE:IRF)と戦略的パートナーシップを結びました。これはシーラス・ロジックの新しいアンプおよびソフトウェアと、International Rectifier社のパワー・ドライバICおよびMOSFETとを組み合わせて、完全なシステム・レベルのソリューションに統合することを目的としています。International Rectifier社のAC-DC製品マーケティング・マネージャのStephen Oliverは、「我が社のデッドタイム補償ドライバICや高周波MOSFETなどのパワー・スイッチング・デバイスでの技術は、全体効率の改善に役立ちます。効率の改善は、発熱、サイズ、重量の減少を意味します」と語っています。
新しいD級ソリューション
フルデジタルCrystal(r) CS44210は、D級パワー・アンプ・コントローラであり、民生用および業務用アプリケーションにおけるアンプ効率を一般的な約50%から90%以上に改善します。これはスピーカに50Wを出力するために100Wのアンプ入力を必要とする既存システムが、同じ50Wを出力するために55 Wしか必要としなくなることを意味します。
CS44210は、出力ダイナミック・レンジ最大100dBで5 W~50 Wの電力レベルで動作します。コントローラは24ビット・サンプリングの変換を提供し、最大96kHzのサンプル・レートをサポートします。 CS44210コントローラの対象マーケットとしては、シェルフトップ型オーディオ・システム、オーディオ・ミニシステム、ホーム・シアター用AVレシーバ、ブーム・ボックス、小型業務用アンプ、パワー・スピーカといった50Wパワー・アンプ・アプリケーションなどが挙げられます。
また、このオーディオ・コントローラ・ソリューションは、出力を"ブリッジ"することなく、50Wパワー・レベルで8Ωスピーカを駆動することもできます。内蔵オーディオ信号処理機能には、ボリューム・コントロール、トーン・コントロール、圧縮器/リミッタが含まれています。
シーラス・ロジックは、D級アンプ・ソリューションの出力段に必要とされる特定アプリケーション向けパワー・チップセットを供給するパートナーとしてInternational Rectifier 社を選択しました。International Rectifier社のIRCS8101またはIRCS8102 HEXFET(r)パワー・デバイス(MOSFET)、およびIRCS8001ハイサイドおよびローサイド・ドライバICは、特にCS44210と組合わせて使用して、民生用および業務用オーディオ・アンプに対してパワー・ブースタを提供するように最適化されています。
「CS44210」アンプ・コントローラに加えて、Crystal 「CS44L10」D級ヘッドホン・アンプは、ポータブル民生用オーディオ機器や移動電話ハンドセット向けに最適な低消費電力化を実現します。エネルギー効率の優れた新しいポータブル・オーディオ製品の開発が可能です。またCS44L10の機能により、バッテリー使用率を最大20%減らすことができます。 CS44L10は 24ビットの変換を実現し、最大96kHzのサンプル・レートをサポートします。ヘッドホン・アンプはチャンネル当たり100 mW で動作し、3.6V電源で16Ωを駆動します。この新しいアンプは最大100dBのダイナミック・レンジの出力を実現でき、省電力ポータブル・アプリケーションに最適です。
価格および出荷状況
CS44210 D級コントローラは、24ピンTSSOPパッケージで、マルチプレクサ(mux)付きのシリアル・オーディオを3ポート(例えばI2S) とホスト・インタフェースを内蔵しています。単価設定は3.95USドル(1万個当たり)です。またCS44L10 PWMヘッドホン・アンプは、16ピンTSSOPパッケージで、ホスト・インターフェイスを内蔵、単価設定は2.81USドル(1万個当たり)です。現在サンプル出荷中で、デモ用プラットフォームは6月に提供開始予定です。
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William Zhang 010-85191850 |