特許技術のデジタルPWM技術で次世代のオーディオ・アンプ・システムを牽引

新技術によりアンプ・サイズを1/4に削減し、リニア・システムより2倍ちかく効率的な低消費電力を実現

2000年9月21日

オーディオ半導体分野で世界的なマーケット・リーダーであるシーラス・ロジック( 本社:米国テキサス州オースチン、社長兼CEO:デヴィッド・フレンチ)は、革新的なPWM(Plus Width Modulation)技術に関する重要な発表を行ないました。この新しいPWM技術は、大幅なオーディオ・アンプの低消費電力化を実現し、コスト削減と設計デザインの簡素化を可能にします。

新しいデジタルPWM技術により、増幅効率は一般的には約50%でしたが、これを90%近くにまで向上させます。例えば、従来のシステムでは5W出力の為に10Wのエネルギーが必要でしたが、この新しいデジタルPWM技術により、同じ10Wのエネルギーで9Wの出力が可能になります。

またシーラス・ロジックの革新的なPWM技術は、既存のD級アンプおよびハイブリッド・アナログ/デジタルPWM技術で一般的に発生する電磁気障害や無線周波障害(EMI/RFI)に関する多くの問題も軽減します。

完全なデジタル処理のPWMアンプから発生されるEMI/RFIはきわめて低レベルに抑えられます。またパワー効率に優れ、熱の発生も少ないという長所により、これまでのアンプより約1/4の省スペース化が可能なので、アンプをスピーカや他の携帯オーディオ機器に内蔵することができます。飛躍的な効率効果により、バッテリ電源のアンプは従来のアンプと比較し、稼働時間が3倍以上も伸びます。

アリゾナ州スコットデール、Mercury Research社の主席アナリストMike Feibusは次のように述べています。「オーディオ製造メーカは、常にコストの削減、サウンド品質の向上、およびアンプ・サイズの省スペース化のプレッシャーを受けています。PWMベースのD級アンプを使用することで、それらの問題は全て解決します。」

シーラス・ロジックの副社長兼コンシューマ・プロダクト部門のゼネラル・マネージャー、Jason Carlsonは次のように述べています。「我々はコスト効率が高く、高性能デジタル・アンプ技術を実現する為に重大な問題に対処してきました。真の完全デジタルPWM技術を提供するために、革新的なIP(Intellectual Property)、卓越したエンジニアリング専門技術力と半導体製造の専門知識を集結させました。シーラス・ロジックのリファレンス・デザインを使用すれば、OEM製品を120dBダイナミック・レンジに向上させ(従来の90~95dBと比べ)、緻密なベース・レスポンスと歯切れのよい透明なハイエンド・サウンドを提供することができます。」

新しいデジタルPWM技術は、優れた信号対雑音(S/N)比、低レベルの全高周波歪み(THD: total harmonic distortion)、広いダイナミック・レンジ、良好な周波数応答などを可能にしており、既存のアナログおよびハイブリッド設計よりも優れています。

「我々は、担当者の経験実績が合計100年以上になるオーディオIC、DSPおよびパワー・エンジニアの専門チームを編成し、次世代のPWMアンプ技術を一丸となって開発してきました。従来のアプローチの欠点がどこにあるのかを理解し、また欠点を修正する専門知識と技術を持っています。我々は今日までPWM技術で継承されてきた問題を打破したばかりでなく、既存でベストなリニア・アプローチの性能よりも優れています。」シーラス・ロジックのPWM技術担当副社長 スキップ・テイラーは語っています。

デジタルPWM技術の市場

スピーカを要する機器すべてがシーラス・ロジックのデジタルPWM技術の潜在的な市場です。初めのデジタルPWM技術の応用分野は、ハイエンドなプロフェッショナル・オーディオ・アンプおよび楽器だろうと予測しています。しかしこの技術は、自動車用オーディオ・システム、携帯型オーディオ機器、ホーム・ハイファイ・システムおよびPCオーディオ市場でもすぐに採用されるとみています。

プロフェッショナル・オーディオ市場では、内蔵パワー・アンプ、ヘッドフォン/ライン・ドライバ、パブリック・アドレス・システムおよびパワー・モニター・スピーカが対象となります。自動車用オーディオ市場では、車のサウンド・システムに増強されたパワーとサウンド・エンハンスメント機能を可能にするマルチチャネル・プロセッサ/アンプおよび分散アンプがあります。デジタルPWM技術の利点を応用する民生エレクトロニクス・デバイス市場では、テレビ、インターネット関連装置、DVDプレーヤー、ホーム・ステレオ・システム、ブックシェルフおよびワイヤレス・スピーカ、インターコムおよびページング・システム、ゲーム・コンソール、携帯ミュージック・プレーヤおよびPCマルチメディア・システムが考えられます。

アナログやハイブリッド設計と異なり、シーラス・ロジックのデジタルPWM技術は、デジタル半導体プロセス技術のロードマップに沿っています。これらの技術は、大規模なシステム集積、高性能化および低コストでの製造を可能にします。シーラス・ロジックは、他社の追随を許さないトータル・ソリューションであるDSP技術、オーディオ・ファームウェアとソフトウェア、アナログおよびデジタル・オーディオ・ソースと組み合わせるためのインターフェース技術およびパワー・アンプを提供します。

シーラス・ロジックのデジタルPWMアンプ基準設計は、低パワー・アプリケーションからハイパフォーマンス、ハイパワー・アプリケーションに至るまでの5つの異なるレベルの市場に対応します。デジタルPWMアンプ基準設計が扱うパワーおよび性能レベルは次のとおりです。

  • 低パワー: 1W未満、100dB、シングル・チップ・トポロジー

  • 低中パワー: 1~20W、100dB、2チップ・トポロジー

  • 高中パワー: 10~200W、110dB、マルチチップまたはモジュール

  • 高性能、高パワー: 100~2,000W、120dB、マルチチップまたはモジュール



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