2000年1月18日
シーラス・ロジック(本社:米国カリフォルニア州フリーモント、社長兼CEO:デヴィッド・フレンチ)は、現在量産中のマルチ・スタンダード・デコーダ「CS4932X」に対応したMP3ファームウェアのサポートを開始することを発表した。この「CS4392X」ソリューションを採用すれば、民生用エレクトロニクス機器メーカーはホーム・シアター市場をターゲットにしたデジタル・オーディオ用機器にインターネット・オーディオ再生機能を容易に付加できるようになる。
シーラス・ロジックのクリスタル・オーディオ製品事業部コンスーマ・マーケティング担当副社長であるテリー・リッチーは、「インターネットでアクセスするMP3リンクのライブ・コンサートをホーム・シアターで鑑賞する素晴らしさを想像して欲しい」と語る。リッチー副社長は、「MP3ファームウェアをオーディオ用DSPにサポートすることで、PCやセットトップ・ボックスによってインターネットからダウンロードするMP3コンテンツをS/PDIF経由で、家庭用オーディオ・システムによって鑑賞できるようになった。未来のサウンドであるインターネット・オーディオをホーム・シアター市場に投入できることとなったのである」と付け加えた。
PCとホーム・シアター・システムとの一体化に向けて
シーラス・ロジックは、コンピュータ用のオーディオ・チップの最有力ベンダであるのみならず、デジタル・オーディオ用のマルチ・スタンダード・デコーダの最有力ベンダでもある。つまり、PCと家庭用デジタル・オーディオ・システムの一体化の流れを促すのに最適なポジションにある。
リッチー副社長は、「当社が初めてS/PDIF出力付きコンピュータ・オーディオ・コーデックを1997年に発表したとき、PCやセットトップ・ボックスによるインターネット・オーディオとホーム・シアター・オーディオ・システムを一体化させるリンクはすでに誕生していた。しかし、ごく最近まで、業界としては、このリンクについてエンドユーザーにアピールすることに積極的ではなかった。そして今、インターネット・オーディオの本格化により、この2つが一体化していくメリットが大きくなり、当社はその流れを実現する方向性を示すことができた」と述べている。
ホーム・シアター用MP3
「Crystal CS4932Xデコーダ」は、現在、デジタル・オーディオ・システム・メーカーの大多数で採用されている人気の高い既存製品「CS492X」とピン機能互換のスーパーセットである。「CS4932X」は0.25ミクロンのCMOSで製造されており、従来品の「CS492X」よりもMIPS換算で40%上回るパワーと、拡大されたオンチップRAMおよびROMを搭載している。また、Dolby DigitalやDigital Theater Systems (DTS)などのファームウェア・サポートをすでに実施している。機器メーカーは、この「CS4932X」をベースにして、MP3やCircle Surroundなどの最新の規格を迅速かつ容易にダウンロードできる。
一体化インタフェースの準備
シーラス・ロジックは新しいS/PDIFレシーバ「CS8415A」も投入する。「CS8415A」は、7対1出力マルチプレクサを組み込んだ 業界初のS/PDIFレシーバであり、外部回路を大幅に縮小することができる。この7対1マルチプレクサ搭載 S/PDIFレシーバにより、ミニディスク、DVD、CD、レーザー・ディスク、デジタル・オーディオ・テープ・プレイヤー、セットトップ・ボックス、PCなど7種のデジタル民生用デバイスを、CS8415Aベースのオーディオ/ビデオ受信機に容易に接続できるシステムを構成できる。
不可欠な接続デバイスとなるPCおよびセットトップ・ボックス
民生用オーディオ/ビデオ受信機は、まだインターネット接続機能を装備していない。そこで、PCおよびセットトップ・ボックスが、インターネット・オーディオ再生で重要な役割を果たす。シーラス・ロジックの最新製品S/PDIF出力付きCrystalコンピュータ・オーディオ・コーデック「CS4298」は、オーディオとモデムの両方の機能を提供している。そのため、PCやセットトップ・ボックスなどによる外部コミュニケーションを実現するコスト重視型の製品にとって理想的なコンポーネントとなっている。
価格および出荷予定
「Crystal MP3 DSP用ファームウェア」はすでに準備済みで、シーラス・ロジックの最新のオーディオDSPに対して容易に使用できる。新しい「CS49326」は、最新のマルチ/スタンダード・オーディオDSPである。Dolby DigitalやDigital Theater Systems (DTS)のファームウェアをすでに内蔵ROMに取り込んでおり、MPEGマルチチャネル、MP3、SRS Circle Surroundなど、その他の数多くのDSPファームウェア機能のサポートを実現することができる。「CS49326」は現在量産出荷中で、単価は16.50米ドル(10,000個単位の出荷時)の設定。「CS8415A S/PDIFレシーバ」は現在サンプル出荷中で、西暦2000年第1四半期に量産出荷に移行する予定であり、単価は3.00米ドル(10,000個単位の出荷時)の設定となっている。また、「CS4298コンピュータ・オーディオ・コーデック・プラス・モデム」は現在量産出荷中で、単価は3.50米ドル(10,000個単位の出荷時)の設定である。
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脚注
(1) 出典:『The Convergence of Audio report』(Forward Concepts社)
(2) 関連リリースを参照:『Cirrus Logic Supports Advanced Surround Sound Technology Ushering in New Era of Multi-Channel Audio Realism & Cirrus Logic Converts Audio/Video Receiver Into Internet Player』